▲次回公演

善雄です。

出演者11人(アフターイベント含む)の持ち回りで毎日更新が続いているこの稽古場日誌ですが、僕の担当は本日で最後となりました。
11日後には、千秋楽すらも終わっているためです。公演終了後に稽古日誌は書けない。どれほど仲良くなろうとも、公演が終われば他人。悲しいけれど、それがこの世界の現実です。

しかし毎回なに書いたものかと苦しんできた日誌ではありますが、こうしていざ終わるとなると、やはり寂しいものがあります。


001 (せっかくなので稽古初日の懐かしい写真)




稽古もいよいよ終わりが近づき、残り3回となりました。
その上僕は明日外せない用がありお休みをいただいているので、個人的には残り2回です。

今日は帰り際、「明日よろしくお願いします」と、
「明日(抜けてしまうことでご迷惑おかけしてすみません、もろもろ)よろしくお願いします」という意味の言葉を省略して言ってみたところ、
僕が去ったあと後ろの方から、「あれ?明日アイツいないはずだよな?明後日ってこと?」という声が聞こえ、日本語というのはつくづく難しいなあと思った次第です。



しかし、この些細なできごとに関わらず、自分の想いや考えや価値観や見えてる世界なんかを他の誰かに伝えることは、本当に難しい。最近は特に、そんなことを思います。
伝達は足りなければ届かず、尽くし過ぎれば野暮になる。
しかもそのいいバランスを、お互いが扱える限られたツールで行わなくてはいけない。この行為に心が折れたことのない人がいるのなら、そのほうがどうかしている。

しかしそれでも、その些細なものに、一喜一憂せずにはいられない。

ほんのわずかしか伝わらないもの。そんな、わずかでもいい、どうしても伝えねばならないもの。それをどうにかこうにかして届けようとする行為は、いつだって、とても、かっこいいなあと思うのです。


楽しい稽古場の模様をお伝えすべき稽古場日誌で、いったいなにを書いているのか。やはり酔った状態でこういうものは書くべきではない。最後だからと油断した。
ただ、これは本当に、観に来てくれた方には本当にいいものをお届けできるよう、当たり前かもですがそのために、毎日必死で稽古しています。
どうか、観に来てください。劇場でお待ちしております。

以上、稽古場日誌でした。


善雄善雄












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