【藤本海咲】桑田佳澄ちゃんの友人代表挨拶【ロリコンとうさん稽古場日誌68】

出演者の桑田佳澄ちゃんの友人代表挨拶をさせていただきます。藤本海咲です。

かすみちゃんと初めて出会った日、『暴力先輩』の顔合わせの時、「みさきちゃんって変だね」と言われたのがきっかけで一方的に懐きました。エチュードで手をキツネの形にして「こっち(キツネ)に向かって喋りますか？」と相手に打診していた人に言われたくないです。

かすみと私で散歩してたとしたら、かすみは道端に顔出してる石をずっと眺めてて私はそれに気づきもしないのに
私が可愛いねー、って言って通り過ぎたお花を後から摘んで花瓶に挿してるみたいな
その差でわりと喧嘩したり喧嘩にすらならなかったり
丁寧に一つ一つ拾って生きてるのに、でも急に手に持ってた石ころを川に投げ捨てるようなそんなイメージです
なんか思い出とかたくさん書きたかったのに覚えてることってそんなんばっかです

公園で空が白み始めるまでアイス食べた日とか
なかなか海に入れない私をかすみが引っ張っていってくれた日とか

でも1番好きなのは、台詞が真っ直ぐこっちに届くところです。
なんせ見た目から声からして忘れられないし
無二じゃん、唯一、って存在感なんですけど
嘘とか見栄とか消費とかエンタメとか踏み倒してエネルギーを全部台詞に使ってくれるからいいなぁって思います。それがひとりよがりにならないから大信用してます。

【イトウさんへ】
大阪の高校を卒業して、初めて出演した舞台がナイスストーカーさんでした。ホームページに居たうさぎの着ぐるみが可愛かったので応募しました。
ナイスの人達ってみんな愚かで可愛い、おろかわいいが似合う人達だなと(愚かなのではなく、似合う、です！)思います。
舞台に乗せたら何でもアリになっちゃうから自分の中の愚かさも私ってかわいいのでは？と勘違いしちゃいそうで、そういう意味ではイトウさんが苦手です。あと何となく会話が噛み合わないので「暴力先輩」の時はかすみが間に入ってくれました。
イトウさんの台詞は楽しいんだよなぁ読むの
「ロリコンとうさん」でナイスストーカーが終わらなかった暁にはまたどこかで
【イトウさんへの話終わり】

『暴力先輩』で踊ったパプリカから、小学生のみさきちゃんとかすみちゃんは一体どこに行ったのかな、どんな人生を歩いたのかなって夏になると思い出します
思い出す日に限ってかすみから連絡が来たりするんですけど
この2人で組ませてくれたイトウさんには大感謝なんですがなんとなく悔しい気もします上手く行き過ぎて相性

質問が好きな人達用に、何でもいいから答えを用意しておく、みたいなことができない時期ってあったりして
でも確かに言えることは、たまに出会える夏が来る度に思い出すようなそんな感慨のために演技している、のは1つの答えのような気がします。
尊い思い出1つで、越せる夏があるのだなぁ、
あの夏、1番1番大好きだった女の子がいた、ということだけが事実です。
今年の夏はどんな思い出になるのかしら！
私もすごく楽しみにしています。