【神宮寺雄介】過去出演者日誌、もう一回書かせてください【ロリコンとうさん稽古場日誌69】

※タイトルについて※
この過去出演者日誌なんですが、結構前に書いたやつでして。
本番１週間前の座組の皆さんを間近で見ている神宮寺としては、「公演に関わる者として、自分が書くべきことはもっと他にあるはずだ」となりました。
でもそのままお蔵入りにするのは悲しいので、公開します。
ということで、宣伝企画協力という立場を利用して、神宮寺はもう一度過去出演者日誌を書きます。『ロリコンとうさん』の幕が開くまでに。
ひとまず、ボツ日誌をお楽しみください。

【神宮寺雄介】受かってよかった【ロリコンとうさん稽古場日誌】

どうもこんにちは。
今回は宣伝企画協力ではなく、過去公演出演者の神宮寺です。

「過去公演の出演者に稽古場日誌を書いてもらう」という企画は神宮寺が考えたのですが（ドヤ顔）、自分も過去公演の出演者であることをすっかり忘れていました。

しかもいつの間にか古株メンバーとなってしまいまして、『神様の言うとおり2』『ロリコンのすべて』『箱入り彼女展示会003』『量子的な彼女』に出演していたということを覚えているのは、ナイスストーカーストーカーの中でもかなりの古参オタクかと思われます。
（ある公演で神宮寺が台詞を完全に飛ばし、１分ほど無言になった挙げ句、相手役の山本さんに「なんだよお前！」と逆ギレしたことは絶対に忘れてほしい）

せっかくの機会なので、宣伝宣伝した内容ではなく、ナイスストーカーとの出会いでも書こうと思います。

今から約10年前、小劇場観劇オタクだった神宮寺は、「演劇やってる人とお知り合いになりたい！」という不純な動機で、ENBUゼミナールという養成スクールに入りました。

そこでスタッフをしていた「こゆび侍」という劇団の主宰である成島さんに大変お世話になっていて、大学にも行かずENBUゼミに通っては、成島さんや同期や先輩と演劇の話をしていました。

卒業公演が近づいてきたある日、「Twitterで面白そうな劇団を見つけて、オーディションに行ってみようと思ってるんです」と成島さんに話したところ、「そこの主宰の人、僕の高校の先輩だよ」と思わぬ答えが。
これは何か縁があるのかもなと思って、『神様の言うとおり2』のWSオーディションに応募しました。

このオーディションには『ロリコンとうさん』に出演の白勢さんや、ナイスストーカーに9回出演している山本さんも、参加者としていらっしゃいました（なので神宮寺のナイスストーカー同期は白勢さんと山本さんということになります）。

お二人は同じ参加者の自分から見ても、オーディションの段階でとても面白く、その場にいた全員が「あ、この二人は出演決定だな」と思っていたと思います。

神宮寺はというと、人生で初めて参加したオーディションだったので、正直どうしていいか分かりませんでしたし、その頃大好きだった劇団によく出演していた帯金さんもいらっしゃって、緊張というか「俺がここにいていいのだろうか…」という気持ちになっていました。

ナイスストーカーのWSオーディションでは、いつもの稽古と同じようにエチュードをするのですが、イトウさんが思いついた台詞を口立てで指示してくれます。
とあるエチュードで神宮寺は「とにかくいちいちどうでもいいことに突っかかる」というキャラを与えられました。

神宮寺を知ってくださっている方には説明の必要もありませんが、かなり性格が捻くれている事でお馴染みですので、揚げ足をとったり屁理屈を言うのは大の大得意。
そのキャラがバシッとハマりました。

いや、イトウさんにその時点で自分の性格を見抜かれていたんだと思います。

エチュードの途中で、イトウさんが口立てで伝えようとしている言葉を、神宮寺が0.5秒ほど先取りして言った瞬間、
「このオーディション、受かる」と確信したことを鮮明に覚えています。

…という話を先日の稽古終わりにイグロさんに話したら、
「いや、確かギリギリ受かったって感じだったよ」と言われました。

えーと…

ギリギリでも受かってよかったーーーーーー！！！！！！！