次のページ ⇒ ④ついに、量子的な彼女と再会!!
量子的な彼女の状態が過去にさかのぼって確定する?
イトウいつって設定がいいんだろうな、まあ、中一かな。
S谷さん
うん。
イトウ
中一だったとして、周りから、からかわれてたとして、
S谷さん
覚えてないけど。
イトウ
マンガを交換してたり、仲が良かったとして、
S谷さん
はい。
イトウ
もしね、そのときに俺がこう言ってたらどんな感じでしたか? ってのを今ここでやるので。あえて。
イトウ
…(10秒の沈黙)
えー。
S谷さん
うん。
イトウ
実は、
S谷さん
はい。
イトウ
「好きです。」
S谷さん
あー
イトウ
「恋人になってください!」
S谷さん
…「ハイ」って言えばいいのかな?
イトウ
や!!どっちでもいいよ!もしその時だったらどうなんだろう?
S谷さん
え~。
イトウ
まず、第一声なんて言うと思う?なんか言うよね?
S谷さん
そうだよねー
イトウ
想像して…!
S谷さん
想像…
イトウ
マンガ渡してる時に「あ、ちょっと待って、実はさ、S谷さん好きなんだ。だから付き合ってほしいんだけど、どう?」
S谷さん
うーん、まあ、仲良かったもんね…どうかなー…
イトウ
「だんだんでいいと思う!とりあえず一緒に帰るところからはじめればね!」
S谷さん
「…徐々にって感じだよね?」
イトウ
「うん!周りからはもう言われてるから普通に一緒に帰るのは恥ずかしくないし」みたいな。
あれ、いや…、そういえば一度、一緒に帰ったことあるよね?
S谷さん
うん…あるかも。
S谷さん
一緒に桜を見た記憶がある。
イトウ
見た!
S谷さん
あそこの、小学校の裏の。
イトウ
そうだね、あの小石川のね。
S谷さん
うん、あ、小石川、そう。
イトウ
中学校の卒業式くらいのときだったかな。
S谷さん
うん、たぶん最後の方だね。
イトウ
そうか、あそこで言えばよかったんだ…。言っても高校別々なんだけど。
S谷さん
そうだね、あそこで言ってたらね…
イトウ
「S谷さん」
S谷さん
「…ハイ」
イトウ
「付き合って下さい!」
S谷さん
「(笑って)ハイ」
イトウ
!!!!!
こだぬき・神宮寺
お、おおーーー
S谷さん
いや、今はね!それは、もうあれだけど!
イトウ
いやいや、でもさ!でも、もし告白してたら、そう…だったわけじゃん!?
神宮寺
いやー、そうですね。
イトウ
ね!だから付き合っててもおかしくなかったわけ
S谷さん
まあ、でも高校別々だったからねえ。ここで一回「はい」ってなっても、それはまた別かもだけど。
イトウ
うん、そうだね、高校行ってもうまくいったかはわかんないけど。そうか…うん…そうか…
エピローグ
イトウ・こだぬき・神宮寺おつかれさまでしたー!
神宮寺
いやー、どうなる事かと思いましたが、無事終わりましたね。
イトウ
うん、よかった。本当安心したよ。
こだぬき
S谷さん、いい人でよかったですねえ。
イトウ
まあ、じゃんじゃん食べてよ。花まる学習会王子小劇場のお金…は、交通費だけでなくなったけど。カ、カードがあるから…(落)
こだぬき
帰りは鈍行かあー。つかれたポン。
神宮寺
結局「量子的な彼女」ってなんだったんですか?「半分彼女で半分彼女じゃない」なんてこと、物理的にはありえないじゃありませんか。
こだぬき
上はオッケー下はNGってことじゃない?
神宮寺
そういうことなら、僕は上だけでもオッケーですが。
イトウ
違う。
こだぬき
イトウさんにとって、S谷さんという「未来」は「彼女だった」という「過去」に収束できたんですかね?いまいち結論がよくわからなかったです…
イトウ
それは………
2016年11月19~23日ナイスストーカーの公演「量子的な彼女」を観れば、わかる…?????(@花まる学習会王子小劇場)
※公演DVDも発売予定です(2016.12.1追記)
以上、
【もし初恋の女の子に告白してたら、どうなっていたのか?20年越しに聞きに行ってみた。】でした!
おしまい。
■写真・記事 こだぬき
日本の廃墟を冒険する写真ブログ
「廃墟と無口な造形群」管理人
■校正 神宮寺雄介
■協力 花まる学習会王子小劇場
■Special Thanks S谷さん
■企画・監修 イトウシンタロウ