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ついに量子的な彼女と再会?の前に~思い出の地巡り
そろそろ分量も膨大になってきたので、思い出の場所はダイジェストでお伝えするポン。彼女に手紙を出してた郵便局。
















▼S谷さんメール
「返信遅くなりごめんなさいm( _ _ )m
晴れてきましたね!
私は静岡で大丈夫です。」
雨が降ったりやんだりしているのと、西焼津には思いの外いい感じのお店などがなかったのとで、静岡駅に戻ってそこで待ち合わせることになったポン。
いよいよ、「S谷さん」に再会!!
極めて量子的な状態にあるS谷さんを≪観測≫する

ー「S谷さん」は落ち着いた雰囲気の美人さんだポン。もしS谷さんがイトウさんの恋人だったら「S谷さん」の方がイトウさんを引っ張っていく関係になりそうだポン。 もしS谷さんが恋人だったら…
ーいや。
今の彼女の状態こそ、
「20年前に告白していたら恋人だったかもしれないし、そうでなかったかもしれない」、いわば重ね合わせの「半分彼女」で「半分彼女でない」きわめて量子的な状態ということだポン!

天気がよかったらね、駿府城公園とかでもよかったんだけど。
ー量子的な状態のS谷さんはにこやかに緊張するイトウ氏を気遣うポン。

駿府城公園だっけ?駿府公園じゃなかったっけ。変わったんだ?
S谷さん
うん、そうだね、変わったね。(ゴソゴソ)
イトウ
あ、写真持ってきてくれたんだ!

うん。
ー思い出話を交わしていく内に少しずつ緊張がほぐれ、談笑する二人。

小学校の時、S谷さんの住んでる家を知りたくて、あとをつけたんだよね。それで、住んでる家を突き止めたんだよ!今日も行って見てきたよ!
S谷さん
えー、怖っ
イトウ
え?あ、いや、そんなもんでしょ?子供なんて。
イトウ
当時やってたファミコンのロープレで「虹のシルクロード」ってやつのお助け妖精にS谷さんの名前をつけてたことをしょうちゃんにバラされて、学年中からからかわれたよね?
S谷さん
そんなことあったっけ?
イトウ
えー!覚えてない?
S谷さん
うーん、でも、「好きなんでしょ?」って言われてからかわれてたのは覚えてるよ。
イトウ
うんうん。
イトウ
それから、演劇に誘ったり
お好み焼きパーティーに男子俺だけ誘われたり、
S谷さんが毎日俺の抜け毛の数を報告してきたり、
修学旅行で同じグループになったり、

幽遊白書の貸し借りもしてたよね。
S谷さん
ああ、してたねえ。懐かしい。
S谷さん
でも私、伸ちゃん(イトウ氏)に「白ブタ」って呼ばれてたんだよね。
こだぬき
好きなひとをいじめるタイプだったんですね。

そうなんだよね…
小4の相撲大会の時に、男女一緒で、当時好きだったS野さんにがっぷり組んでものすごく嫌われたこととかあったなあ。
S谷さん
そうそう、手紙を何通かもらってて。でも一通しか見つからなかったんだけど…

え?あったの?うわあー…
S谷さん
成田から届いたやつ。

ちょっと待って!ちょっと待って!!

≪全文≫
Dear W.Pどの 封書はあんただけや、泣いてよろこべ!(実はハガキがなかった)
しょちゅーみまい申しあげろ!
いや、毎日2ファンレターの整理ばっかやっててつかれる。
「紅のぶた」も「フェスタ静岡」もいけなかった。
まったく休みの日はつかれる。
from超美形
こだぬき
差出人は「超美形」ってなってますね。

待ってこれほんとに俺?待って待って思ったよりやばいわ。
こだぬき
いいじゃないですか、超美形。
S谷さん
うわお!私達が中二の時だね。
イトウ
中二かー。そうだ、夏休みにバリ島に行ったんだよ。成田って消印がつくぞと思って…自慢したかったんだよ海外に行ったの。

すごいよねえ。
イトウ
え、でもさ、こんなもんでしょ、中学2年だよ
こだぬき・神宮寺
いやいやいやいや
イトウ
どんぴしゃの厨二病だよ。そんな言葉無かったけど当時。相手が大人になる事考えて俺も!
こだぬき
これなんで関西弁なんですか?
イトウ
…すごい説明しにくいわ。俺キャンプを毎年やってて。長野で子供たちをまとめるキャンプリーダーだったんだけど、周りに関西の人が多かったから「一週間も関西弁の人と会ってると無意識の内に関西弁になってまうわー」っていう…やつを気取ってたんだな。
こだぬき
この「暑中お見舞い申し上げろ!」ってのはどういう意味なんですか?
イトウ
わかりません!
神宮寺
意味を聞くのはやめてあげてください。

え、これは?ホチキスしてある。


昇天した。

こ、これは、本当にダメだ。
やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいなんてものを送ってるんだ俺は…
(イトウが中1の時に描いてS谷さんにあげたオリジナル漫画全8ページ)
※公開終了
イトウ
随分長い時間話しちゃった。ごめんね、遅くなって。
S谷さん
ううん。
イトウ
じゃあ、あの、雨も上がったみたいなんでちょっと公園で…
ーぎこちなく誘うイトウ氏。
さあ、いよいよ彼女に告白するポン!!
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