『女子と算数』は、
“世界で初めて” 「ポリッドスクリーン」の演劇導入実績となった公演でもあります。
「ポリッドスクリーン?」と思った方は、
公演をご覧になった方は、「ああー、あの舞台上空に吊ってあった、映像の映ってるビニールみたいのねー」と思ったはずです。それです。
「え、あれってそんなに凄いの?世界初?」
そうです。あれが凄いんです。世界初です!
ポリッドスクリーンは、ニコニコ技術部のあおめさんによって、開発・発明された透過型スクリーンです。透過型スクリーンというのは、背景を透過させつつ、映像を投影させることのできる透明なスクリーンのことです。
↑画像はポリッドスクリーンのサイトより。ちなみに右上の写真のノートを持ってる男は、明らかに、講習会で偶然写り込んだイトウです。
こういう感じで、元々は二次元のキャラクターである初音ミクさんなんかを、「リアルの世界に3D映像で召喚したい!」という熱い男たちの思いで作られています。
透過スクリーン自体は以前から存在していましたが、とても高価で一般人の手の届く代物ではありませんでした。そこで、ニコニコ技術部の男たちが、「網戸」や「農業用フィルム」等様々な素材を使って開発を続け、ついに発明されたのがこの「ポリッドスクリーン」です。
一般にはあまり知られていないこのスクリーンですが、発表された時は、その界隈では大変話題を呼び、ちょっとしたニュースになったくらいです。
「これは、イトウさんの演劇で使うしかありませんよ!」
そう熱く語って「ポリッドスクリーン」の使用をなかば強引に決定させたのは、NICE STALKERとアプリの共同開発をしており、今回公演の演出映像を務めたSTUDIO OVER DRIVEの代表オカザキさんでした。
まずは、安価なポリッドを購入して、透過スクリーンと役者の演技をコラボレーションする実験を数度にわたって行いました。
↑空中に光るハートを描いてみたり…
↑役者の手から火を出してみたり…
「うーん、やりたいことはわかるんだけど…」
「映りもイマイチですね…」
スクリーンの素材自体は簡単に手に入るのですが、その張り方や、映像投影の角度、プロジェクターの調整等にはやはり、それなりに経験と技術が必要です。
加えて、ポリッドスクリーンに投影するのに、最適な形式での映像を製作することも求められており…。
「これ、いきなり公演本番で使うにはリスク高すぎるよね…。」
「じゃあ、3Dや役者とのコラボは一旦保留にして、ただのスクリーンとして公演本番で一回使ってみる!を目標にしましょう!」
そうして、ポリッドスクリーンを、今回公演『女子と算数』で使用することを強引に決定したイトウは、スクリーンの設置ノウハウを学ぶため、4月に行われた2度の講習会と、ニコニコ超会議内で行われていたニコニコ学会のブースへと足を運びました。
↑実際に透過スクリーンを使ってみる講習
↑組み立てパーツについて
↑浮かび上がる映像
↑ニコニコ学会のブースで展示された、新開発の曲面スクリーン(欲しい…。)
スクリーン設置の細かなコツ、最適な素材やパーツの購入先、透過用映像の製作の仕方等、発明者のあおめさんから直接教えていただくことができました。
早速予算を投入し、必要な材料を買い揃え、講習会で教わったとおりに稽古場で組み立てた「ポリッドスクリーン」がこちらです!
↑稽古場となったスタジオに、イトウの手で設営されたポリッドスクリーン
…が!案の定うまく映らない!公演は来週なのに!どうする!?
慌てて、講習会で名刺をいただいていたあおめさんにメールで連絡をすると、
「じゃあ、自分、対応しますよ。」
ほぼノータイムで返信をくれて、次の日の朝一には既に稽古場にいらして、問題点をいろいろと指摘していただきました。
↑駆けつけてくれた、ポリッドスクリーン発明者のあおめさん
たくさんいた講習会の参加者の中の一人でしかなかったイトウの為に、速攻で駆けつけてくれるイケメンぷり、思わずパンツが脱げそうでした。
「いえいえ、舞台劇での導入実績はなかったので、こちらも嬉しいです」
加えて、映りの良い高級厚でのポリッド素材2枚をサンプルとして無償で、さらに、高性能な「超短焦点プロジェクター」を特別価格で貸与していただきました。
↑お借りした「超短焦点プロジェクター」
あおめさんの協力が無かったら、一体どうなっていたか…今さら想像して青くなるイトウです。
本当に本当に、ありがとうございました!
↑ありがとうございました!
…という、とてもすごい、透過型スクリーン「ポリッドスクリーン」ですが、“世界初の演劇での導入実績”として、中京テレビさんやAKIBAカルチャーズさんと並んでNICE STALKERが活動報告に掲載されています。
すごい!
(スクリーンが!)
↑すごい!
「言うて、ただのビニールだし…」
「透明だった意味、特になかったし…」
「一番後ろの席からは全然見えなかったし…」
そういうご意見も、もちろん、たくさんたくさん頂いております!まことに申し訳ありません!
ただ、それでも…ポリッドスクリーンの“世界初の演劇での導入実績”ですので!“世界初の演劇での導入実績”ですので!(大事なことだから2回言いました。)
この透過型スクリーンの本領は、「透明」であることです。映像と役者の動きを同期してコラボさせることが、今後の目標・課題となります。
他にも、複数枚のポリッドスクリーンと複数台のプロジェクターを組み合わせて、映像の中の物体と、その背景や影を分割して投影し、よりリアルな存在感を持った3Dキャラクターを舞台上に召喚することもできます。また、複数枚のスクリーンの使用で、リアルの役者を3D映像と3D映像の間に挟むというような演出も可能です。
課題はまだまだ残っており、資金と人材に限りのあるNICE STALKERにとって不安要素は山積みでもあるのですが…今後のNICE STALKER公演でのポリッドスクリーン演出の進化に、ぜひご期待ください!
“世界で初めて” 「ポリッドスクリーン」の演劇導入実績となった公演でもあります。
「ポリッドスクリーン?」と思った方は、
公演をご覧になった方は、「ああー、あの舞台上空に吊ってあった、映像の映ってるビニールみたいのねー」と思ったはずです。それです。
「え、あれってそんなに凄いの?世界初?」
そうです。あれが凄いんです。世界初です!
ポリッドスクリーンは、ニコニコ技術部のあおめさんによって、開発・発明された透過型スクリーンです。透過型スクリーンというのは、背景を透過させつつ、映像を投影させることのできる透明なスクリーンのことです。
↑画像はポリッドスクリーンのサイトより。ちなみに右上の写真のノートを持ってる男は、明らかに、講習会で偶然写り込んだイトウです。
こういう感じで、元々は二次元のキャラクターである初音ミクさんなんかを、「リアルの世界に3D映像で召喚したい!」という熱い男たちの思いで作られています。
透過スクリーン自体は以前から存在していましたが、とても高価で一般人の手の届く代物ではありませんでした。そこで、ニコニコ技術部の男たちが、「網戸」や「農業用フィルム」等様々な素材を使って開発を続け、ついに発明されたのがこの「ポリッドスクリーン」です。
一般にはあまり知られていないこのスクリーンですが、発表された時は、その界隈では大変話題を呼び、ちょっとしたニュースになったくらいです。
農業用フィルムを使った透過スクリーンが開発される
【ギズモード・ジャパン】
ポリッドスクリーン
背景を透過させつつ、映像を投影できる透過スクリーン。注目されたのは農業用ポリオレフィンフィルム。まずはこのフィルムに実際に投影されている様子をどうぞ。
【ギズモード・ジャパン】
ポリッドスクリーン
背景を透過させつつ、映像を投影できる透過スクリーン。注目されたのは農業用ポリオレフィンフィルム。まずはこのフィルムに実際に投影されている様子をどうぞ。
「これは、イトウさんの演劇で使うしかありませんよ!」
そう熱く語って「ポリッドスクリーン」の使用をなかば強引に決定させたのは、NICE STALKERとアプリの共同開発をしており、今回公演の演出映像を務めたSTUDIO OVER DRIVEの代表オカザキさんでした。
まずは、安価なポリッドを購入して、透過スクリーンと役者の演技をコラボレーションする実験を数度にわたって行いました。
↑空中に光るハートを描いてみたり…
↑役者の手から火を出してみたり…
「うーん、やりたいことはわかるんだけど…」
「映りもイマイチですね…」
スクリーンの素材自体は簡単に手に入るのですが、その張り方や、映像投影の角度、プロジェクターの調整等にはやはり、それなりに経験と技術が必要です。
加えて、ポリッドスクリーンに投影するのに、最適な形式での映像を製作することも求められており…。
「これ、いきなり公演本番で使うにはリスク高すぎるよね…。」
「じゃあ、3Dや役者とのコラボは一旦保留にして、ただのスクリーンとして公演本番で一回使ってみる!を目標にしましょう!」
そうして、ポリッドスクリーンを、今回公演『女子と算数』で使用することを強引に決定したイトウは、スクリーンの設置ノウハウを学ぶため、4月に行われた2度の講習会と、ニコニコ超会議内で行われていたニコニコ学会のブースへと足を運びました。
↑実際に透過スクリーンを使ってみる講習
↑組み立てパーツについて
↑浮かび上がる映像
↑ニコニコ学会のブースで展示された、新開発の曲面スクリーン(欲しい…。)
スクリーン設置の細かなコツ、最適な素材やパーツの購入先、透過用映像の製作の仕方等、発明者のあおめさんから直接教えていただくことができました。
早速予算を投入し、必要な材料を買い揃え、講習会で教わったとおりに稽古場で組み立てた「ポリッドスクリーン」がこちらです!
↑稽古場となったスタジオに、イトウの手で設営されたポリッドスクリーン
…が!案の定うまく映らない!公演は来週なのに!どうする!?
慌てて、講習会で名刺をいただいていたあおめさんにメールで連絡をすると、
「じゃあ、自分、対応しますよ。」
ほぼノータイムで返信をくれて、次の日の朝一には既に稽古場にいらして、問題点をいろいろと指摘していただきました。
↑駆けつけてくれた、ポリッドスクリーン発明者のあおめさん
たくさんいた講習会の参加者の中の一人でしかなかったイトウの為に、速攻で駆けつけてくれるイケメンぷり、思わずパンツが脱げそうでした。
「いえいえ、舞台劇での導入実績はなかったので、こちらも嬉しいです」
加えて、映りの良い高級厚でのポリッド素材2枚をサンプルとして無償で、さらに、高性能な「超短焦点プロジェクター」を特別価格で貸与していただきました。
↑お借りした「超短焦点プロジェクター」
あおめさんの協力が無かったら、一体どうなっていたか…今さら想像して青くなるイトウです。
本当に本当に、ありがとうございました!
↑ありがとうございました!
…という、とてもすごい、透過型スクリーン「ポリッドスクリーン」ですが、“世界初の演劇での導入実績”として、中京テレビさんやAKIBAカルチャーズさんと並んでNICE STALKERが活動報告に掲載されています。
すごい!
(スクリーンが!)
↑すごい!
「言うて、ただのビニールだし…」
「透明だった意味、特になかったし…」
「一番後ろの席からは全然見えなかったし…」
そういうご意見も、もちろん、たくさんたくさん頂いております!まことに申し訳ありません!
ただ、それでも…ポリッドスクリーンの“世界初の演劇での導入実績”ですので!“世界初の演劇での導入実績”ですので!(大事なことだから2回言いました。)
この透過型スクリーンの本領は、「透明」であることです。映像と役者の動きを同期してコラボさせることが、今後の目標・課題となります。
他にも、複数枚のポリッドスクリーンと複数台のプロジェクターを組み合わせて、映像の中の物体と、その背景や影を分割して投影し、よりリアルな存在感を持った3Dキャラクターを舞台上に召喚することもできます。また、複数枚のスクリーンの使用で、リアルの役者を3D映像と3D映像の間に挟むというような演出も可能です。
課題はまだまだ残っており、資金と人材に限りのあるNICE STALKERにとって不安要素は山積みでもあるのですが…今後のNICE STALKER公演でのポリッドスクリーン演出の進化に、ぜひご期待ください!
▼公演詳細ページ
佐藤佐吉演劇祭2014+参加作品 『女子と算数』
▼関連記事
・【女子と算数006】世界初!透過ポリッドスクリーンを舞台演劇に導入!(2014年7月24日)
・【女子と算数005】舞台写真を公開!(水着もあるよ☆)(2014年7月21日)
・【女子と算数004】ご意見・ご感想ほぼ全文公開!(2014年7月19日)
・【女子と算数003】記者発表の動画(2014年4月10日)
・【女子と算数002】記者会見しました(2014年4月7日)
・【女子と算数001】女子と機械式計算機(2014年3月20日)
▼女子の稽古場日誌
⇒稽古場日誌
▼関連外部サイト
・演劇・舞台系動画ニュースサイト・エントレ『佐藤佐吉演劇祭2014+ 製作発表動画』“犬と串、ナカゴー、柿喰う客など注目若手劇団が集結”
・佐藤佐吉演劇祭2014+特設サイト
▼WEB上の感想など
・【芝居】「女子と算数」NICE STALKER:休むに似たり。
・【劇】女子と算数(NICE STALKER):NEW隠密日記
・舞台『女子と算数』 感想|黒緋‐クロア‐の中はこうなってます。
・女子と算数」~NICE STALKER~秋月ちゃん推し!-「いちご大統領の演劇・畑」
・客席放浪記 女子と算数
・NICE STALKER – 酔いどれ反省会
・『女子と算数』 | 感想注意報
『女子と算数』Twitter上の感想まとめ
【NICE STALKER 佐藤佐吉演劇祭2014+】
※公式「注目まとめ」に入りました!
Twitter上での佐藤佐吉演劇祭2014+参加作品『女子と算数』2014年7月2日(水)~6日(日)@pit北/区域の感想のまとめ!Togetterでトゥギャリました。