えー、じゃあ今本読みしてもらった、【観客の選択でリアルタイムにストーリー分岐するマルチエンディング演劇第2弾『神様の言うとおり2~夏の夜の夢の超特急(仮)~』】について、役者の皆さんに”役に立つ意見”を順番に言ってもらいます。
「えーなにそれ!」
↑2013年7月某日。次回企画「神様の言うとおり2 ~夏の夜の夢の超特急~」脚本検討会に集まった、役者13人とスタッフ3人
さっきまで役者の意見を聞けって怒ってたじゃん!じゃあ、反時計回りにどうぞ。
「はい。じゃあ、わたしは少人数でやる短編が好きなので短編がやりたいです。少人数でやる短編は書かないんですか?」
企画を根底から覆すような貴重なご意見ありがとうございます。今回はやりません。次お願いします。
「前回と違って、ストーリー分岐した後に、もう一度戻って、別の選択肢も選べるようになってる所がありますよね?両方の分岐先が見れるんじゃ、分岐の意味なくないですか?」
「あ、それ、わたしも思った」
的を射たご意見ありがとうございます!
そこは前回からの改良点です。簡単に言うと、「分岐」よりも「分岐した感」の方を大事にしました!
「分岐した感?」
前回のお客さんの感想で、「分岐はしてるんだろうけど、1回しか観ない場合には、未完結の一本芝居を観てるのとそこまで変わらない」というご意見がありまして。
「でも、それは複数回観劇を誘発というか、狙ってるんですよね?金づる的な意味で…」
『何度観ても楽しめる』と言って欲しいです!(笑)値段的には、2回目は半額以下、3回目はタダみたいなもんだし!
…ではあるんですが、一つ問題があって。
「問題?」
複数回観ても、毎回同じ選択肢が選ばれる確率が凄い高かったんです!
「ああー!確かに!」
某2回観てくれたお客さんで、「2回とも全部同じ選択肢のルートで進んだ(涙目)」という方がいて…。まあ、そこでカメラ回してくれてる、M崎氏なんですが。
「3回ですよー!ちなみに全部同じバッド・エンディングでした…」
「うわぁ…運がねぇ」
という、事もあって…。ホントに分岐してんのかよ!という方の溜飲を少しでも下げるために、1回のステージの中でも複数の分岐先のストーリを見れる箇所を作った次第です。
「なるほどねー」
実際の分岐や、分岐の整合性も大事だけど、この企画で一番大事なのは「分岐する演劇」を観に来てるぞ感だと思うんですよね。じゃあ、次お願いします!
「はーい。なんていうか、これ色々登場人物出てくるんすけどー、誰に肩入れして観たらいいんすか?」
ん?どういう意味?
「へ?や、だから、色々ヘンテコな人が出てきて、みんな恋愛してて、どの人を助けたら正解なのかわからんっていうか。ていうか、そういう芝居じゃないんなら、狙いがアレなら、私的にはアレなんでいいんすけど」
…言ってる意味がちょっとわからねえです。
「あ、多分、主人公不在な感じな感じがどうなの?と言いたいんじゃないですか」
「え、そうなの?私それ言いたいの?じゃ、それ!それで!」
…翻訳ありがとうございます。
確かに、そこは悩んだ所なんです。みんないちいち的を射た事言うなあ。
「でしょ?でしょ?わたし実は結構いいことを言うんだってば!」
「……。」
まあ、物語のカメラ位置の問題なんですよね。
「カメラ?は?」
えーと、前回は明確な主人公が1人いて、それがハッキリした目的を持って進んで行く話だったんですが。それだと、その主人公が常に舞台場に居て、ストーリーテリングしないとで。で、分岐の選択肢も、その彼が全部選ぶ形になっちゃうんです。
「いわゆるノベルゲームだと、ほとんどその形式ですよね?」
そうです。だけど、厳密にはこの公演で選択肢を選ぶのは「神様」役をしてる「観客」の皆さんなんですよ。そこを、「観客」=「主人公」の形で選択肢を選ぶ進行にしてしまうと、選択肢のバリエーションが狭まってしまうんです。
「うーん…」
せっかく「お客様は神様」…なんだから、もっと何でもアリの選択肢を選ばせてあげたいんですよね。主人公が、心情的には絶対選択するはずの無いものを選んで、それを演じている役者さん自身を振り回して困らせていく面白さというか。
「ああ、変な衣装着せたり、女の子に変な台詞を唐突に言わせたり?」
「目の前に、本当に人がいる演劇だからこその面白さですね。」
そうです。で、「選択肢」に振り回されて困るのが主人公だけじゃ、面白くないし、この企画のポテンシャルを生かし切れないんですよ。
「でも、そうなると、どういう仕組みで『選択肢』が発生するのかっていう仕組み作りが難しいですね。何で、そこで分岐するのかっていう。」
「まあ、そんなの考えずに、面白ければ分岐していい気もするけどねー」
そこに関しては、もう少し分かりやすい物を考えないとダメですねー。属人で分岐するんじゃなくて、他のきっかけを作れるように。考えます
じゃあ、次の人お願いします!
(続く)
「えーなにそれ!」
↑2013年7月某日。次回企画「神様の言うとおり2 ~夏の夜の夢の超特急~」脚本検討会に集まった、役者13人とスタッフ3人
▼前回の投稿
⇒【脚本検討会 02】たくさん書きましたね(棒)【神様の言うとおり2】
▼前前回の投稿
⇒【脚本検討会 01】役者の意見は聞きません!【神様の言うとおり2】
さっきまで役者の意見を聞けって怒ってたじゃん!じゃあ、反時計回りにどうぞ。
「はい。じゃあ、わたしは少人数でやる短編が好きなので短編がやりたいです。少人数でやる短編は書かないんですか?」
企画を根底から覆すような貴重なご意見ありがとうございます。今回はやりません。次お願いします。
「前回と違って、ストーリー分岐した後に、もう一度戻って、別の選択肢も選べるようになってる所がありますよね?両方の分岐先が見れるんじゃ、分岐の意味なくないですか?」
「あ、それ、わたしも思った」
的を射たご意見ありがとうございます!
そこは前回からの改良点です。簡単に言うと、「分岐」よりも「分岐した感」の方を大事にしました!
「分岐した感?」
前回のお客さんの感想で、「分岐はしてるんだろうけど、1回しか観ない場合には、未完結の一本芝居を観てるのとそこまで変わらない」というご意見がありまして。
「でも、それは複数回観劇を誘発というか、狙ってるんですよね?金づる的な意味で…」
『何度観ても楽しめる』と言って欲しいです!(笑)値段的には、2回目は半額以下、3回目はタダみたいなもんだし!
…ではあるんですが、一つ問題があって。
「問題?」
複数回観ても、毎回同じ選択肢が選ばれる確率が凄い高かったんです!
「ああー!確かに!」
某2回観てくれたお客さんで、「2回とも全部同じ選択肢のルートで進んだ(涙目)」という方がいて…。まあ、そこでカメラ回してくれてる、M崎氏なんですが。
「3回ですよー!ちなみに全部同じバッド・エンディングでした…」
「うわぁ…運がねぇ」
という、事もあって…。ホントに分岐してんのかよ!という方の溜飲を少しでも下げるために、1回のステージの中でも複数の分岐先のストーリを見れる箇所を作った次第です。
「なるほどねー」
実際の分岐や、分岐の整合性も大事だけど、この企画で一番大事なのは「分岐する演劇」を観に来てるぞ感だと思うんですよね。じゃあ、次お願いします!
「はーい。なんていうか、これ色々登場人物出てくるんすけどー、誰に肩入れして観たらいいんすか?」
ん?どういう意味?
「へ?や、だから、色々ヘンテコな人が出てきて、みんな恋愛してて、どの人を助けたら正解なのかわからんっていうか。ていうか、そういう芝居じゃないんなら、狙いがアレなら、私的にはアレなんでいいんすけど」
…言ってる意味がちょっとわからねえです。
「あ、多分、主人公不在な感じな感じがどうなの?と言いたいんじゃないですか」
「え、そうなの?私それ言いたいの?じゃ、それ!それで!」
…翻訳ありがとうございます。
確かに、そこは悩んだ所なんです。みんないちいち的を射た事言うなあ。
「でしょ?でしょ?わたし実は結構いいことを言うんだってば!」
「……。」
まあ、物語のカメラ位置の問題なんですよね。
「カメラ?は?」
えーと、前回は明確な主人公が1人いて、それがハッキリした目的を持って進んで行く話だったんですが。それだと、その主人公が常に舞台場に居て、ストーリーテリングしないとで。で、分岐の選択肢も、その彼が全部選ぶ形になっちゃうんです。
「いわゆるノベルゲームだと、ほとんどその形式ですよね?」
そうです。だけど、厳密にはこの公演で選択肢を選ぶのは「神様」役をしてる「観客」の皆さんなんですよ。そこを、「観客」=「主人公」の形で選択肢を選ぶ進行にしてしまうと、選択肢のバリエーションが狭まってしまうんです。
「うーん…」
せっかく「お客様は神様」…なんだから、もっと何でもアリの選択肢を選ばせてあげたいんですよね。主人公が、心情的には絶対選択するはずの無いものを選んで、それを演じている役者さん自身を振り回して困らせていく面白さというか。
「ああ、変な衣装着せたり、女の子に変な台詞を唐突に言わせたり?」
「目の前に、本当に人がいる演劇だからこその面白さですね。」
そうです。で、「選択肢」に振り回されて困るのが主人公だけじゃ、面白くないし、この企画のポテンシャルを生かし切れないんですよ。
「でも、そうなると、どういう仕組みで『選択肢』が発生するのかっていう仕組み作りが難しいですね。何で、そこで分岐するのかっていう。」
「まあ、そんなの考えずに、面白ければ分岐していい気もするけどねー」
そこに関しては、もう少し分かりやすい物を考えないとダメですねー。属人で分岐するんじゃなくて、他のきっかけを作れるように。考えます
じゃあ、次の人お願いします!
(続く)