前回の記事で書いた「モバイルオリコミ」というWEBサービスについて、なんか思いのほか反響があったので、昔の企画書を公開してみました。

書いたのが2010年の初め頃だったので、想定している画面のイメージがまだガラケーだったり、スマホやタブレットで高速インターネットができるという環境にピンと来ていないような節はありますが、折り込みチラシへの恨めしい気持ちだけはビシビシ伝わってきます。

(「折り込みチラシ」を知らない技術者さんにプレゼンするのを前提で書いてるので「折り込み」に関する説明が長いのが演劇関係者さんには煩わしいかもですが、なんなら読み飛ばして下さい)


↓モバイルオリコミの企画草案(2010年版をスライド形式に改稿) ↑スライドが表示されない方はこちらから御覧ください。PDF版のダウンロードもできます。
▼前回の投稿
⇒【IT×演劇 2】演劇じゃヒルズは無理ですよ?

▼前々回の投稿
⇒【IT×演劇】舞台用プロダクト・サービスの技術者集団emoted


何がきっかけかもう思い出せないのですが、折り込み作業に関してよっぽど嫌なことでもあったんだと思います。

作り始めて2週間くらいは本気でサービス始めさせようと頑張ってました。最初に「mobile-orikomi.com」というドメインを取って、専用にサーバーも借りました。WEB屋さんやITに詳しい知人に企画書を見せて相談し、どうやったらこの機能が実装できるか、一番簡単な決済方法は?とか深夜のファミレスで紛糾した覚えがあります。

取り敢えず、試しにサーバーにXOOPS(ズープス)を入れて、各劇団が公演アカウントを作って相互に折り込み申込みをしあう、コミュニティサイトのような仕組みを作ることにしました。それを、どう携帯やスマートフォンなどのモバイル端末で、開演前に眺めてもらうのに最適化させるかなんやらしていくうちにハタと気付きます、、、

…やばい、これ一生かけてやる仕事だ!
とても演劇活動の片手間にやれるようなことじゃないという、ごくごく当たり前のことに気付きました。遅い!

たぶん、そこから何ヶ月か頑張れば、一応想定していたような機能を備えたサービスはできたと思います。元々そんなに難しい機能は無いので(決済とかは当時難しかったけど)。

でも、問題はこのサービスを何年も維持して、ITにアレルギーすらある演劇界に広めて、小劇場のチラシ文化に風穴を開けて革命を起こして定着させて当たり前にさせる…という遠大な計画が必要だってことです。パソコンで仕組みだけ作ればいいというわけじゃなく、演劇制作者としての信念を持って、啓蒙活動草の根運動綿密なロビーイングをしていかなきゃいけないイバラの道です。

もちろん、そんな信念も義理も、イトウは持ち合わせてません。
自分は好きな女子と演劇をやって、できるだけ多くの人々にそれを羨ましがらせたいだけです。無理です。

というわけで、あっさり断念しました。

でもですね、これ、ちゃんとやって小劇場界に風穴をあけられれば、歴史に名を残した上で一財産築けるくらいの需要は埋まってると思うんです。

だから、我こそは!という、演劇界に対して確固とした信念を持つ制作さんや技術者さんがいらっしゃったら、是非やってくれませんでしょうか。ここにあるのだったらアイデアとか仕組みとか全部差し上げるので、やりたい方は良かったらご連絡ください。いっそ連絡もいりません。作ってください。

手前味噌ですが、「劇団同士が折り込み枠を広告枠として相互に販売しあう」っていうところが良いと思うんです。今まで無駄にかかってたお金の量を減らして、しかもお互いに収益にできて、なんなら外部から広告も取れるじゃん…ていう。

伸びしろあると思うので、何卒よろしくお願いします。



(続く)